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目次
Part 1 立身出世主義の終焉
Part 2 アメリカの大学改革
Part 3 プレップ・スクールと公立高校
Part 4 中学・高校留学に関する注意
Part 4 中学・高校留学に関する注意
日本人が「中学・高校留学」する際の注意
ところで、最近は日本でも、単なる「中学・高校留学」から「名門プレップ・スクール、ボーディング・スクールへの留学」に関心が移りつつあるようだ。これは、子供に単に語学を習得させるだけではもはや十分ではなく、わが子には「一流の環境」で「一流の人間関係」を築かせたいと考えられているためだろう。
だとすれば、日本でますます高まっている「中学・高校留学」への関心も、私立名門小学校入試に向けた「お受験熱」と基本的に同一線上にあることになろう。要は、単に勉学や学力の向上というよりも、長期的な人脈の構築による「将来の成功」に重点を置いた発想に基づいているのである。
だが、元幼稚舎長の川崎氏が慶應幼稚舎への入学が「子供の将来を約束するものではない」と言ったのと同様に、中学生・高校生段階での留学が長い目で見て人生での成功をもたらすと決まっているわけでは無論ないだろう。大学・大学院段階での留学と異なり、特に「中学・高校留学」の場合は、感受性が強く、抽象的な思考の発達する時期とぴたりと重なることに留意するべきである。
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名門私立学校に留学される方へ
日本の中学・高校生留学のはしりで、日米開戦をきっかけに帰国したという思想家の鶴見俊輔氏は、あるインタビューで「15歳くらいで渡米すれば、日本語なんて忘れてしまう」とも言っておられる。戦後日本を代表する知識人であり優れた日本語使いである同氏も、帰国後しばらくは日本語がやや不自由であったということだ。
従って、子弟の留学、とりわけ「中学・高校留学」を検討されている場合は、外国文化にどっぷりと漬かった思春期を送ることの良否を、慎重に見極める必要があるだろう。
さらに、すでに「中学・高校留学」を予定されている場合は、現地での振舞いや人間関係について、留学先の斡旋業者ではない経験者の助言があった方がいいかも知れない。とりわけ、名家の子女の集まる私立学校への留学を考えておられるとしたら、なおのことだろう。そこには公立学校とは異なる留意点があるからだ。これは、名門のプレップ・スクールやボーディング・スクールに限ったことではない。
人生のターニング・ポイントにあっては、「小さな助言のあるなし」が決定的な意味を持つことがしばしばあり得るのである。
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