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資産としての「心の豊かさ」
ところで、現代において、「ファミリー」という価値、そしてその価値に基づく「心の豊かさ」を特に重んじているのが、成功した同族企業の経営者家族、あるいは大企業の創業者一族の人々ではないでしょうか。
単に血縁関係にとどまらないファミリーとしての意識があってこそ同族会社を大企業と呼べるまでに成長させることができたわけですし、一族に心の豊かさが保たれており、強欲や羨望に陥ることがなかったからこそ、歴史上いく度となく繰り返されてきたバブルとその崩壊にもかかわらず、資産を子孫に伝えることができたと言えるからです。
ですから、このような同族企業、オーナー系企業の経営者や創業者の一族にとって、ファミリーの価値に基づく「心の豊かさ」とは、金銭的な財産と同等に、あるいはそれ以上に貴重な資産と言えるかも知れません。
しかも、この資産は、金銭や不動産と異なり、人と分かち合うことによって、より価値を増し得る資産であると言えます。
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豊かな心を伝えるライフスタイル
では、同族企業、オーナー系企業の経営者や創業者の一族といった人たちは、どのようにして「心の豊かさ」という資産を受け継ぎ、あるいは分かち合っているのでしょうか。
言うまでもなく、「心の豊かさ」は講義やお説教で伝わるものではありません。
ではどのように伝えられているのかと言えば、同族企業、オーナー系企業の経営者や創業者の一族といった上流富裕層の方たちの間では、それは、「ライフスタイル」として伝えられているようです。
すなわち、一族内部の人々や社交を通じて付き合いのある人たちは、日常の生活を通じて無意識のうちに「心の豊かさ」を身に付けていくわけです。
けれどもそれは、世間に流布されている富裕層のイメージに付きまとう華美な生活スタイルとは本質的に異なっているということです。
それは言わば「一流の日常生活」とでも言うべきものであって、生活と深く結びついているだけに、派手なものとも思われていませんし、本人たちにとっては自明であり、説明など要らないものなのです。
けれども、実際に触れる機会のない外部の人間にとっては、かえって分かりにくく、想像することも困難です。まして感得することは難しいのではないかと思われます。
何故なら、それは現実にその場にいた人だけが知り得る世界だからです。
「成功した同族企業経営者家族に受け継がれる「ファミリーの価値」とは何か」
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