お金の歴史、文化と哲学
以下のエッセイは、歴史や芸術、哲学などには関心はあっても、「お金やビジネス、投資なんて関係ない」と思っている人たちに向けて、これから少しでもお金の問題に興味をもっていただけるようにと考え、書き溜めてきたものです。「お金や投資に関心をもつ」とは、決して拝金主義ではありません。現代では何人もお金とかかわりなく生きていくことなど出来ません。その意味で実際にはお金に深くかかわっているにもかかわらず「お金について考えず」「お金と関係がないかのように生きている」とすれば、知らず知らずのうちに拝金主義者の餌食となるでしょう。
歴史や芸術、哲学がお金と無関係であるという思い込みは全くの神話であり、歴史や芸術、哲学に関心のある人たちは貧乏に甘んずるべきだという考え方は何かが間違っています。歴史を紐解けば、人類文化に大きく寄与した天才が、もし金銭的に貧しかったとしたらおそらく何の成果もなし得ず、後世に名を残すこともなかっただろうと想像される例がいくらもあるからです。その意味で、経済的に豊かになり、「経済的自由」を得ることの重要性は、明らかなのではないでしょうか。世間一般に流布しているお金についての常識はほとんどが誤った前提に基づいています。これらのエッセイがきっかけとなって、教養がありながら(否、むしろあったからこそ)今までお金について深く考えることなく、ことお金に関しては常識を鵜呑みにされるばかりであった人たちが、その知性の矛先をお金の問題に関しても向けられるように願っています。
*これらのエッセイの内容には、筆者の主観が含まれており、アカデミックな検証を経ているものではありませんのでご注意下さい。
エッセイ一覧
自己啓発本への疑問 寄付をしたら成功できるのか
『金持ち父さん』を読み違えた日本人
私立小学校受験と中学・高校留学—わが子を成功に導く教育とは何か
誰が美術館をつくったか –富豪と美術コレクターの世界史
戦争国家と銀行の歴史—戦時公債と富裕層
黄昏のハプスブルグ家—衰亡する国家とガバナンス
芸術はバブルだ—絵画投資・美術品投機について
東大教授の億万長者伝説—本多静六の金銭哲学と現代
ある遺産相続の物語—イギリス銀行史に学ぶ事業承継のヒント
[Swiss Private Bank Account for Free]
[Offshore Trust vs. Liechtenstein
Foundation]
[英文契約書翻訳] [チェコ語・スロバキア語翻訳]