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外貨預金の呆れた実態

 

ロミー・シュナイダーと「華麗なる女銀行家」

 

 

映画「華麗なる女銀行家」とそのモデル

 1980年製作のフランス映画「華麗なる女銀行家」(監督: フランシス・ジロー)は、日本では、主演女優であるロミー・シュナイダーの死(19825)の後、遺作となった「サンスーシの女」よりも遅れて1985年に劇場公開された。ロミーの悲劇的な死の記憶もまだ生々しかった当時、女銀行家の激烈な生と死のドラマは、女優自身の人生とも重なってそれなりの話題を呼んだ。しかし、今日ではほとんど忘れられた映画と言ってもいいかも知れない。

 一介の帽子屋から成り上がって新聞社を設立した後、男性中心の銀行業界に乗り出しフランス史上最初の女銀行家となるヒロインのエンマ・エケール(ロミー・シュナイダー)は、実在の女銀行家マルト・アノー(Marthe Hanau, 1886 – 1935)をモデルとしている。第三共和制下のフランス、「狂乱の時代」と呼ばれた両大戦間期に活躍した歴史上の女銀行家アノーは、いわゆる「二百家族」の下で寡占状態にあったフランス金融界に果敢に挑戦した人物だが、毀誉褒貶あり、その評価はいまだに定まっていないようである。

 言わずと知れた階級社会である第二次大戦前のフランスで、貧しい出自の女性がいかにして銀行経営者となったか、大いに興味あるところだ。だが、映画ではレズビアン関係にある富裕な女性から設立資金を得たというやや非現実的な設定になっており、いささか肩すかしを喰らう。現実のマルト・アノーはユダヤ系で、背後にはロスチャイルドなどユダヤの財閥があったという説もある。このように、映画はあくまでエンターテインメントであって現実とは異なると心得た方が良いのだが、劇中で主人公が提示し、彼女の看板ともなる「8%」という預金金利はどうも気になる。

 

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お金の歴史、文化と哲学

 

 

 

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